詩・曲 ゆきの


ゆっくりでいいから歩いて行こう
あなたの手は温かい

草木が芽吹き 街が少し浮き足立った季節
あなたの付けた香水は 今も忘れない

確かあの日は とても寒くて
あなたのコート ポケットにしまい込んだ手と手
そっと握った約束と想い
左手薬指 何故か少し痛かった


月日は巡り また少し白い息が低い空へ
「必ず迎えに来る」って約束と消えた

時計の針は 約束の時を
悲しみにかえる天邪鬼なコンパス
どれだけ季節を越えても
あなたがいない世界 私を一人置いてどこへ行ったの?


舞い落ちた白い雪は 私の手にそっと優しさ残して
儚く消えて滴になる
私が泣いてしまう前に優しく
消えていってしまった

まるであなたが雪になって包んでくれてるみたい


ゆっくりでいいから歩いて行こう
あなたの手は温かい


ずっと忘れないから・・・